2020年1月30日木曜日

音楽とスポーツって似てる?

よくドラムを叩いていると

「スゴイ体力ですね!」
「やっぱり筋力が必要ですよね?」
「スポーツみたいですね!」

といったご意見を頂きます。




ドラムは身体を駆使して演奏する楽器ですし、

パフォーマンスを意識した演奏が記憶にも残りやすいですから

そういった印象を持たれるのは当然のことと思います。








これは経験してみないと分かりようのないことなのですが


ドラム演奏は

演奏のために最低限の筋肉は必要だが、そこから先は

いかにリラックスして叩けるか?

の方が重要だとよく言われます。

よって人並み外れた体力や筋力は必要ありません。


その辺りのことは今後もレッスンやブログで色々とご紹介していきますが。





むしろ今年こそは筋トレ頑張りたいと思っています、えぇ…。







勿論、ある一定のジャンルではスポーツ的要素が強い音楽もありますが
今回は割愛します。


あまりに身体を酷使した演奏はケガや病気の原因になりますし、
音に無理が生じたり聴力を落とす原因にもなります。

実際そうして故障していくミュージシャンを何度も見てきました。



そういったことから自分の生徒には
セッティングや奏法には時間をかけ教えて
長くドラムを叩けるようにしています。

心身共に健康で続けることさえ出来ればいくらでも伸びますからね。



これはドラマーあるあるなのですが

ある程度ドラムを続けると

音楽を聴く時にドラムの音しか聴かなくなってしまう

という人が大勢います。



どんな風に手足が動いてるんだ?
ばかりを見てしまいがちなんですね。



上達のために必要な過程ですし
もちろんコピーが目的ならそれで良い部分もあるのですが



いかに手足を動かせるか?
にフォーカスし過ぎてしまうのは
かえって上達の妨げにもなりかねません。



音楽は
リズム
メロディ
ハーモニー
で成立しているからです。


関連記事:





ドラムコピーをする時は

曲の場面が何を意図していて
他の演奏者が何をしていて
その結果ドラマーが何をしているか?

までを含めてコピーが出来ると理想的であります♪
ドラムは音楽の一部ですから。





※誤解のないように付け加えますが、
楽器を自在に演奏できるようにする練習も超大事です!







前置きが長くなりましたが

じゃあまったく音楽や楽器にスポーツ的要素がないかと言えば
そんなこともなかったりします。




それは

本番というその瞬間にどれだけ力を出せるか?

というところが共通点ではあります。




ライブやレコーディングもそうですが
コンテストやコンクール等が分かり易い例だと思います。



ある目標に向かって準備をする。

技術的なこと、精神的なこと、健康面、
色々なものを万全にして
最高の状態を一番大事なポイントに持ってくる。


訓練と経験が必要であって、そういう意味だと
スポーツと演奏は似ています。




「音楽は勝ち負けじゃない」

よく耳にする心地良い言葉であり、その通りなんですが
コンクールのような順位が付くものでは、
個人の演奏家はどうしても競争の面が出てきてしまいます。


「音楽は勝ち負けです!」
と断言するメンターがいましたw
ギョッとする言葉ですが一周回って潔いですよね(笑)


因みにドラムセットのルーツであるマーチングバンドも
軍楽隊が元ですから、
めっちゃ体育会系だったりします。





ただ、
コンクール=競争
と考えるだけでは不十分


結果がどうであるかということより、

自分の演奏という行為に対する最高の準備の場

という意味で捉えれば
本番を経験するということは、
これに勝る成長手段は中々なかったりします。


私がよく生徒を発表会やセッションに参加するよう執拗に勧めるのも
これが理由です(笑)
もちろん強制はしていません♪




まぁこれだけ書いておいて
私自身コンテストとか出たことないんですけどねw

機会があれば頑張って応募してみようかなぁ。






ということで、

実戦に勝る練習は無し

心身共に健康で継続できる人が最強



という結論で
音楽とスポーツの類似点を考察してみました♪
ご覧頂きありがとうございました(^^)


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2020年1月29日水曜日

音楽ってなぁに?改めて考察したら名前通りだったという話

「音楽っていうのはファッションじゃないんだよ」

時々思い出すことがあります、
昔習っていた大御所の先生の教えにあった言葉です。


私もおおむねその通りだと思っていまして、

じゃあ「音楽」ってなぁに?

という疑問が浮かび上がるわけです。




答えは一つではないし、日によって変わるかもしれない。

誰でも考えたことがあるかもしれない
簡単とも難しいとも取れる設問であります。







私の認識では
文化であり芸術であり伝達の手段の一つ
だと考えているのですが。


関連記事:
ドラムって何から買ったらいいの?と迷った時に改めて考えてみたいこと

※ですのでファッションとも密接な関係は無くはないですが
上述したものは
「上っ面のファッションだけでやるものじゃない」
という解釈がまぁ適当だとは思います。

くれぐれもファッションで音楽をやってる人を
批判しているわけではございません(^-^;







音楽はよく
時間芸術
と呼ばれます。



例えば本を読んでいて
「これはなんだっけ?」
と思ったらページをめくり返してもう一度見ることが出来ます。



しかし音楽の場合、音は一瞬にして通り過ぎていくのでそうはいきません。
その時に行われた演奏はその時きりなんですよね。
(CDや映像等で再度聴くことは可能ですが)




そして時間に関わるのは記憶


記憶によって楽しむための仕掛けが音楽には施されています。


どういった工夫が施されているかというと
例えば
「覚えておいて欲しいところ」
「気を付けて聴いて欲しいところ」

「気楽に聴いてくれていいところ」

があります。




「緊張」と「弛緩」が繋がっておるわけですね





このようなことを音楽の
形式(フォーマット)
と呼んだりして、作り手はそのようなことを意識しながら
作編曲したり演奏したりします。




勿論聴く人はそんなことをわざわざ考える必要はないのですが、
無意識にこの「形式」に誘導されつつ聴くことになります。



そういったことから音楽は
「記憶に支えられた装置」
と言うこともできます。


関連記事:
「良い音」について考える



最近知り合いが、クラブで一晩中踊ってたという昔話をしていて
その時のことを

「音楽に踊らされていた」

と例えていたのですが、
緊張と弛緩の連続、、なるほどなと思いました。

ダンスミュージックには踊れるようにするための仕掛けが山盛りです。








よく
「私、音楽がないと生きていけなーい!」
「三度の飯より音楽が好きっす!」


という意見を耳にしますが、人間実際音楽がなくても
衣食住があれば生きていけるわけですよね?(笑)


しかしないと寂しい。。





人間は真っ白な部屋に数日間いるだけで
精神状態がおかしくなってしまうという
有名な話があります。

感覚遮断という実験で、

・人は刺激を求める
・人間の感覚・知覚機能は、感覚・知覚しつづける事によって維持される

といった具合の内容です。

こういった実験は極端かもしれませんが(^-^;






例えば殺風景で何もない部屋に一枚絵が飾ってあったとして、
べつに無くてもいいかもしれないけど

絵があることで目がそこに行って
何かを感じたり安らいだりするわけです。



人間がもし
衣食住だけでいいから、と

他の文化的なものが一切なかったら
きっと欲求不満になります。







じゃあ音楽は絵画や文学とどう違うの?

となるのですが、違いは
音楽は

「再現芸術」

であるということが大きな要因であると考えられます。
(演劇等もそうです)




音楽はそれが鳴っている時、響いている時しか存在していないので、
存在しないものを作るなんて本来不可能なわけです。



その存在しないものを鳴らせる、響かせるための手立てやきっかけを作るのが
音楽家ということになるのですが、

そういった時色々な方法があるかもしれませんが
主に使用されるのが楽譜になります。


関連記事:
楽譜を読めるようにするための最初のステップ




では音楽家が書いた楽譜が音楽かと言えば、
それ自体ではただの記号の羅列であり地図のようなものです。

ある意味では芸術かもしれませんが、音楽ではないんですね。




ですから楽譜は
演奏されて音が鳴った時に
初めて音楽になります。


劇作家が書いた戯曲が演劇になるかというと、
そのままで読まれる文学という別の芸術で、
演じて再現された時に演劇になる。

こういったものが再現芸術と言えます。



その日に行われたパフォーマンスは一つとして同じものはないわけです。



どんなに機械技術が発展しても
人間がやる生の演奏や演劇はなくならないと私は確信しています。
むしろ益々貴重なんじゃないかなと。





よくこういった芸事の分野では
芸の道は厳しい~…
という話題が挙がったりしますが、
日本は「道」を掘り下げる文化があります。


例えば
取っ組み合いが「柔道」
花を生けることが「華道」
お茶は「茶道」
文字を書くことが「書道」
など。。




こういった文化的なものは昔、大陸から伝わってきたとされていますが、
日本はさらに東へ伝えようと思っても島国で
東は太平洋なので中々伝えられない、

その結果「道」として下に深く掘るしかなかった、
という背景があります。




これらは素晴らしい日本の文化ですが
音楽って「音道」って言いませんよね?


明確な理由は分かりませんがもし
「音道」「音術」「音芸」
といった名前になっていたら
もっと頭でっかちで堅苦しくなっていたかもしれません。






人間の周囲には音楽が溢れていて、
きっと難しいもの、高尚なものといった
「道」としてでなく
身近で気楽なものとしておきたかったのでしょうね。


関連記事:
もう一歩深く音楽を好きになってみよう、という話



長くなりましたが、

音楽は人間がいればそこに存在するものだし
楽しいもの。

もし色々と迷ったら、
そこに立ち返れば良いんじゃないかなぁと思うわけです。


もちろん場合によっては
楽しむためのあれこれも必要ですけどね。



私も芸術や音楽に触れたりドラムを叩くと楽しいし元気が出ます(^^)

お腹は空きますけども~(笑)


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