2020年1月29日水曜日

音楽ってなぁに?改めて考察したら名前通りだったという話

「音楽っていうのはファッションじゃないんだよ」

時々思い出すことがあります、
昔習っていた大御所の先生の教えにあった言葉です。


私もおおむねその通りだと思っていまして、

じゃあ「音楽」ってなぁに?

という疑問が浮かび上がるわけです。




答えは一つではないし、日によって変わるかもしれない。

誰でも考えたことがあるかもしれない
簡単とも難しいとも取れる設問であります。







私の認識では
文化であり芸術であり伝達の手段の一つ
だと考えているのですが。


関連記事:
ドラムって何から買ったらいいの?と迷った時に改めて考えてみたいこと

※ですのでファッションとも密接な関係は無くはないですが
上述したものは
「上っ面のファッションだけでやるものじゃない」
という解釈がまぁ適当だとは思います。

くれぐれもファッションで音楽をやってる人を
批判しているわけではございません(^-^;







音楽はよく
時間芸術
と呼ばれます。



例えば本を読んでいて
「これはなんだっけ?」
と思ったらページをめくり返してもう一度見ることが出来ます。



しかし音楽の場合、音は一瞬にして通り過ぎていくのでそうはいきません。
その時に行われた演奏はその時きりなんですよね。
(CDや映像等で再度聴くことは可能ですが)




そして時間に関わるのは記憶


記憶によって楽しむための仕掛けが音楽には施されています。


どういった工夫が施されているかというと
例えば
「覚えておいて欲しいところ」
「気を付けて聴いて欲しいところ」

「気楽に聴いてくれていいところ」

があります。




「緊張」と「弛緩」が繋がっておるわけですね





このようなことを音楽の
形式(フォーマット)
と呼んだりして、作り手はそのようなことを意識しながら
作編曲したり演奏したりします。




勿論聴く人はそんなことをわざわざ考える必要はないのですが、
無意識にこの「形式」に誘導されつつ聴くことになります。



そういったことから音楽は
「記憶に支えられた装置」
と言うこともできます。


関連記事:
「良い音」について考える



最近知り合いが、クラブで一晩中踊ってたという昔話をしていて
その時のことを

「音楽に踊らされていた」

と例えていたのですが、
緊張と弛緩の連続、、なるほどなと思いました。

ダンスミュージックには踊れるようにするための仕掛けが山盛りです。








よく
「私、音楽がないと生きていけなーい!」
「三度の飯より音楽が好きっす!」


という意見を耳にしますが、人間実際音楽がなくても
衣食住があれば生きていけるわけですよね?(笑)


しかしないと寂しい。。





人間は真っ白な部屋に数日間いるだけで
精神状態がおかしくなってしまうという
有名な話があります。

感覚遮断という実験で、

・人は刺激を求める
・人間の感覚・知覚機能は、感覚・知覚しつづける事によって維持される

といった具合の内容です。

こういった実験は極端かもしれませんが(^-^;






例えば殺風景で何もない部屋に一枚絵が飾ってあったとして、
べつに無くてもいいかもしれないけど

絵があることで目がそこに行って
何かを感じたり安らいだりするわけです。



人間がもし
衣食住だけでいいから、と

他の文化的なものが一切なかったら
きっと欲求不満になります。







じゃあ音楽は絵画や文学とどう違うの?

となるのですが、違いは
音楽は

「再現芸術」

であるということが大きな要因であると考えられます。
(演劇等もそうです)




音楽はそれが鳴っている時、響いている時しか存在していないので、
存在しないものを作るなんて本来不可能なわけです。



その存在しないものを鳴らせる、響かせるための手立てやきっかけを作るのが
音楽家ということになるのですが、

そういった時色々な方法があるかもしれませんが
主に使用されるのが楽譜になります。


関連記事:
楽譜を読めるようにするための最初のステップ




では音楽家が書いた楽譜が音楽かと言えば、
それ自体ではただの記号の羅列であり地図のようなものです。

ある意味では芸術かもしれませんが、音楽ではないんですね。




ですから楽譜は
演奏されて音が鳴った時に
初めて音楽になります。


劇作家が書いた戯曲が演劇になるかというと、
そのままで読まれる文学という別の芸術で、
演じて再現された時に演劇になる。

こういったものが再現芸術と言えます。



その日に行われたパフォーマンスは一つとして同じものはないわけです。



どんなに機械技術が発展しても
人間がやる生の演奏や演劇はなくならないと私は確信しています。
むしろ益々貴重なんじゃないかなと。





よくこういった芸事の分野では
芸の道は厳しい~…
という話題が挙がったりしますが、
日本は「道」を掘り下げる文化があります。


例えば
取っ組み合いが「柔道」
花を生けることが「華道」
お茶は「茶道」
文字を書くことが「書道」
など。。




こういった文化的なものは昔、大陸から伝わってきたとされていますが、
日本はさらに東へ伝えようと思っても島国で
東は太平洋なので中々伝えられない、

その結果「道」として下に深く掘るしかなかった、
という背景があります。




これらは素晴らしい日本の文化ですが
音楽って「音道」って言いませんよね?


明確な理由は分かりませんがもし
「音道」「音術」「音芸」
といった名前になっていたら
もっと頭でっかちで堅苦しくなっていたかもしれません。






人間の周囲には音楽が溢れていて、
きっと難しいもの、高尚なものといった
「道」としてでなく
身近で気楽なものとしておきたかったのでしょうね。


関連記事:
もう一歩深く音楽を好きになってみよう、という話



長くなりましたが、

音楽は人間がいればそこに存在するものだし
楽しいもの。

もし色々と迷ったら、
そこに立ち返れば良いんじゃないかなぁと思うわけです。


もちろん場合によっては
楽しむためのあれこれも必要ですけどね。



私も芸術や音楽に触れたりドラムを叩くと楽しいし元気が出ます(^^)

お腹は空きますけども~(笑)


_________________________________________________________________________________

ドラムのレッスン生徒を募集しています♪


指導歴は俳優へのドラム演奏指導に始まり10年程、様々な年代のニーズに応えたレッスンを行っており、疑問を残さず基礎から上達していくレッスン内容に生徒様から大変好評を頂いております。

・何か趣味が欲しい方

・これからドラムを始めてみたい方

・リズム感を鍛えたい方

・練習を楽しくしたい方

・今よりも早いスピードで上達していきたい方

・スランプを抜け出したい方

・読譜力を高めたい方

・プロを目指している方

・講師としての仕事に携わりたい方

…等々、ご興味がある方は下記のURLからご確認の上ご連絡ください♪


_________________________________________________________________

演奏等、お仕事のご依頼はこちらからお願い致します♪

鈴木 佑のホームページ



_________________________________________________________________________________

Twitterアカウント

1日1ツイートが目標です(笑)
宜しければフォローお願いします♪


0 件のコメント:

コメントを投稿