時々思い出すことがあります、
昔習っていた大御所の先生の教えにあった言葉です。
私もおおむねその通りだと思っていまして、
じゃあ「音楽」ってなぁに?
という疑問が浮かび上がるわけです。
答えは一つではないし、日によって変わるかもしれない。
誰でも考えたことがあるかもしれない
簡単とも難しいとも取れる設問であります。
私の認識では
文化であり芸術であり伝達の手段の一つ
だと考えているのですが。
関連記事:
→ドラムって何から買ったらいいの?と迷った時に改めて考えてみたいこと
※ですのでファッションとも密接な関係は無くはないですが
上述したものは
「上っ面のファッションだけでやるものじゃない」
という解釈がまぁ適当だとは思います。
くれぐれもファッションで音楽をやってる人を
批判しているわけではございません(^-^;
音楽はよく
時間芸術
と呼ばれます。
例えば本を読んでいて
「これはなんだっけ?」
と思ったらページをめくり返してもう一度見ることが出来ます。
しかし音楽の場合、音は一瞬にして通り過ぎていくのでそうはいきません。
その時に行われた演奏はその時きりなんですよね。
(CDや映像等で再度聴くことは可能ですが)
そして時間に関わるのは記憶。
記憶によって楽しむための仕掛けが音楽には施されています。
どういった工夫が施されているかというと
例えば
「覚えておいて欲しいところ」
「気を付けて聴いて欲しいところ」
と
「気楽に聴いてくれていいところ」
があります。
「緊張」と「弛緩」が繋がっておるわけですね。
このようなことを音楽の
「形式(フォーマット)」
と呼んだりして、作り手はそのようなことを意識しながら
作編曲したり演奏したりします。
勿論聴く人はそんなことをわざわざ考える必要はないのですが、
無意識にこの「形式」に誘導されつつ聴くことになります。
そういったことから音楽は
「記憶に支えられた装置」
と言うこともできます。
関連記事:
→「良い音」について考える
最近知り合いが、クラブで一晩中踊ってたという昔話をしていて
その時のことを
「音楽に踊らされていた」
と例えていたのですが、
緊張と弛緩の連続、、なるほどなと思いました。
ダンスミュージックには踊れるようにするための仕掛けが山盛りです。
よく
「私、音楽がないと生きていけなーい!」
「三度の飯より音楽が好きっす!」
という意見を耳にしますが、人間実際音楽がなくても
衣食住があれば生きていけるわけですよね?(笑)
しかしないと寂しい。。
人間は真っ白な部屋に数日間いるだけで
精神状態がおかしくなってしまうという
有名な話があります。
感覚遮断という実験で、
・人は刺激を求める
・人間の感覚・知覚機能は、感覚・知覚しつづける事によって維持される
といった具合の内容です。
こういった実験は極端かもしれませんが(^-^;
例えば殺風景で何もない部屋に一枚絵が飾ってあったとして、
べつに無くてもいいかもしれないけど
絵があることで目がそこに行って
何かを感じたり安らいだりするわけです。
人間がもし
衣食住だけでいいから、と
他の文化的なものが一切なかったら
きっと欲求不満になります。
じゃあ音楽は絵画や文学とどう違うの?
となるのですが、違いは
音楽は
「再現芸術」
であるということが大きな要因であると考えられます。
(演劇等もそうです)
音楽はそれが鳴っている時、響いている時しか存在していないので、
存在しないものを作るなんて本来不可能なわけです。
その存在しないものを鳴らせる、響かせるための手立てやきっかけを作るのが
音楽家ということになるのですが、
そういった時色々な方法があるかもしれませんが
主に使用されるのが楽譜になります。
関連記事:
→楽譜を読めるようにするための最初のステップ
では音楽家が書いた楽譜が音楽かと言えば、
それ自体ではただの記号の羅列であり地図のようなものです。
ある意味では芸術かもしれませんが、音楽ではないんですね。
ですから楽譜は
演奏されて音が鳴った時に
初めて音楽になります。
劇作家が書いた戯曲が演劇になるかというと、
そのままで読まれる文学という別の芸術で、
演じて再現された時に演劇になる。
こういったものが再現芸術と言えます。
その日に行われたパフォーマンスは一つとして同じものはないわけです。
どんなに機械技術が発展しても
人間がやる生の演奏や演劇はなくならないと私は確信しています。
むしろ益々貴重なんじゃないかなと。
よくこういった芸事の分野では
芸の道は厳しい~…
という話題が挙がったりしますが、
日本は「道」を掘り下げる文化があります。
例えば
取っ組み合いが「柔道」
花を生けることが「華道」
お茶は「茶道」
文字を書くことが「書道」
など。。
こういった文化的なものは昔、大陸から伝わってきたとされていますが、
日本はさらに東へ伝えようと思っても島国で
東は太平洋なので中々伝えられない、
その結果「道」として下に深く掘るしかなかった、
という背景があります。
これらは素晴らしい日本の文化ですが
音楽って「音道」って言いませんよね?
明確な理由は分かりませんがもし
「音道」「音術」「音芸」
といった名前になっていたら
もっと頭でっかちで堅苦しくなっていたかもしれません。
人間の周囲には音楽が溢れていて、
きっと難しいもの、高尚なものといった
「道」としてでなく
身近で気楽なものとしておきたかったのでしょうね。
関連記事:
→もう一歩深く音楽を好きになってみよう、という話
長くなりましたが、
音楽は人間がいればそこに存在するものだし
楽しいもの。
もし色々と迷ったら、
そこに立ち返れば良いんじゃないかなぁと思うわけです。
もちろん場合によっては
楽しむためのあれこれも必要ですけどね。
私も芸術や音楽に触れたりドラムを叩くと楽しいし元気が出ます(^^)
お腹は空きますけども~(笑)
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