2022年3月28日月曜日

イヤホンで音楽を聴くことは悪いことなのか。

ドラマー/打楽器奏者の鈴木たすくです。



生徒さんに楽器を教えていて、時々直面する現象として

音量が小さい

ということが挙げられます。



もう少し大きく叩いてみましょうか、とアドバイスさせて頂いて

代わりに自分が叩いてみせると驚かれる方も多いです。


もちろん、吹奏楽やジャズ等では基準となる音量が違いますし

ただ音が大きければ良いわけではありません。

大切なのは楽器の持っているポテンシャルを引き出し表現に活用すること。


関連記事:

「良い音」について考える



技術的な面や精神的な面も関係しているとは思いますが、

普段から音楽を聴いている環境

がとても大切です。



今回の記事では

音楽と空間について

という部分にフォーカスを当てつつ、音楽を聴く環境についても考えていきます。



物事には良い面と悪い面があるもので、

決して「イヤホンで音楽を聴くとはけしからん!」

と言いたい訳ではありません笑




■音と空間の認識について

私達は音の振動数の「多い少ない」

音の「高低」としてとらえています。



また音域についても

ソプラノを「音部」バスを「音部」などと

ここでも高低でとらえています。


つまり我々は音を空間的に認知しているわけです。


またピアノに慣れ親しんだ方ですと、鍵盤の

「右方向」が「高い」

と思ってしまうはずです。


関連記事:

スタジオノアの宝くじが当たったのでピアノレッスンを受けてみた




オーケストラ等の演奏をコンサートホールで聴く場合には

ステージ上の様々な位置に配置された楽器から、客席に向けて音が飛んでいきます。


楽器の配置位置によって、音が実際に空間的に配置されているわけです。

(音の立ち上がりが早く、

音量も大きいドラムや打楽器はたいてい後方に置かれます^-^;)





また、例えば

パイプオルガンの演奏を教会やコンサートホールで聴く場合を考えてみましょう。

(分からない方はドラクエのセーブする時の音楽を思い浮かべてください笑)


沢山のパイプは音の高さや音色によって、その位置や向きが異なっています。


そのため例えば

高い」音域で演奏されたメロディーが次に「低い」音域で演奏される場合

異なる声部で同じメロディーが模倣されるという「音楽の構造」が

実際に「空間の構造」となって聴こえてくるわけです。




このように、音や音楽の伝わり方には空間が必要であり

私達も音や音楽を空間的に認知しています。


ライブやコンサートで音楽を聴く魅力も、こうした空間的な広がりの中で

音楽のダイナミックな展開を経験できることが大きな魅力の一つでしょう。






イヤホンで音楽を聴くというのは、

空間的な広がりの中で音楽を聴く

という楽しみを半減させてしまうことと、


耳の中だけでの音楽の聴き方に慣れてしまうと

音楽を空間的に認知するという力が弱くなってしまう

という懸念点があると思います。




■イヤホンも使い方次第


気軽にどこでも音楽を聴けることや、色んな楽曲に触れる機会が増えるなど

テクノロジーと電子機器の発展が及ぼした恩恵はとても大きいです。


そうして音楽や楽器に触れる間口が広くなったのは、素晴らしいことだと思います。


では楽器上達の観点から見るとどうでしょうか。



楽器を使った音楽表現は

頭の中に鳴っているサウンドを、手足に伝達して具現化するという工程があります。


ここでの「頭の中のサウンド」が

普段聴いている音楽=インプットしている情報

ということになります。


つまり良いインプットをしていないと良いアウトプットが出来ない

良い音で演奏をすることが難しい


という構図が出来上がります。


関連記事:

音楽ってなぁに?改めて考察したら名前通りだったという話




最近は良い音のイヤホンも沢山あると思いますので、一概には言えませんが

安物のシャカシャカ鳴っているイヤホンで普段からインプットをしていては

楽器で空間を響かせるような大きい音を出す、

という発想にはならないのではないでしょうか。



ということで、


気軽に便利に音楽を楽しむツールとしてイヤホンは便利!

楽器上達のためには良い音でインプットする!

上手に賢く使い分けよう!


というのが私の意見になります。



ちなみに私が普段使っているヘッドホンはこちら

ゼンハイザー モニターヘッドホン密閉型 HD 25

高音質でとてもオススメ、プロの現場でも使用される優れものです♪



つい楽器のことに目が行きがちですが、インプットするツールも意識すると

また違った角度から楽器上達の手助けになります♪




オーディオマニアになる必要はありませんが、

ある程度良いスピーカーやヘッドフォンで音楽を聴くと

全然違って感動しますよ!



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2022年3月21日月曜日

楽器の分類とルーツについて考えてみる

 ドラマー/打楽器奏者の鈴木たすくです。


以前ドラムとはどんな楽器なのか?

ということを題材に記事を書きましたが、

関連記事:

ドラムって何から買ったらいいの?と迷った時に改めて考えてみたいこと


今回は楽器全般について広く浅く取りあげていきたいと思います。



普段何気なく見たり触ったりしている楽器を

違った目線で見るキッカケになるかもしれません!







■楽器の語源について

楽器のことを英語ではインストゥルメント instrumentといいます。



こちらは道具を意味するラテン語 instrumentumに由来しており

作るという意味のinstruoと、手段を意味するmentumの

二つの言葉からできているといわれています。


つまり物を作る道具のことをインストゥルメントと呼んだわけです。



楽器を意味する場合、あえて音楽の道具 musical instrumentと言わなくても

一般的にインストゥルメントは楽器を意味します。


ただし、道具、計器、法律文書といった意味もあるので

注意が必要です。



(ちなみに歌が入っていない楽器だけの演奏のことをよくインストと略して呼びます)





■楽器の始まりはどこか

何故こういった周りくどい話を最初にしたかというと


楽器というと、グランドピアノや金属製の美しいフルート、ギターなどを想像しがちですが

もともと楽器というのは、

森の地面にころがっている棒で木の根っこを叩いたりですとか、

海岸に打ち上げられた巻貝の殻を吹いたりですとか、


とにかく自然にあるものを「道具」にして音を出したことに始まるからです。





遊牧民ですと狩りに使う弓の弦を
はじいたり擦ったりして音を出したに違いありません。



このような楽器が世界各地に残っていて
実際に多くの人が楽器として使用して、音楽を楽しんでいるんですね。








■音を出すにはどんな方法があるか

道具としての楽器を使って音を出す方法には
どんなものがあるでしょうか。



1.楽器本体を振動させる

アフリカの民族楽器バラフォンといったようなものや、木琴のように
並べた木片を叩いたり
トライアングルのような金属棒で叩くという方法があります




こういった楽器本体を振動させるものを
体鳴楽器」といいます。




2.膜を振動させる

別の方法としては太鼓のように張った膜を叩いて
音を出すやり方があります。

ドラムや皮の張ってあるパーカッションなどがそうですね。


こういった膜を振動させるものを
膜鳴楽器」といいます。



3.弦を振動させる

馬頭琴(ばとうきん)やヴァイオリンのように張った弦を
擦ったりはじいたりして音を出すやり方もあります。




こういった弦を振動させるものを
弦鳴楽器」といいます。


4.筒の中の空気を振動させる

法螺貝(ほらがい)や、フルート、トランペットのような
筒状になったものを吹くという方法もあります。


こういった筒の中の空気を振動させるものを
気鳴楽器」といいます。








どの部分が振動して音が出るのか?

発音体によって楽器をどのように分類するかは

演奏者の観点からも研究学の観点からも重要なテーマだと思います。









ちなみに上述した四つに加え、エレキギターやキーボードのような
電気によって音を出すものを
雷鳴楽器」といいます。





※詳しく知りたい方は
といった言葉で色々と調べてみると良いかもしれません。








楽器は日常的に使用する道具から誕生したこともあり、

文化ととても密接に関係している

という部分も興味深いですね!


ということで今回は楽器全般について
色々述べてみました♪




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