ドラマー/打楽器奏者の鈴木佑です。
前回の記事:音楽をやってみたい大人は日本にどれ位いるのか。にて
楽器をやりたいと思っている大人の
潜在的人口はかなりいるというお話をしました。
是非、そういった方々にも
楽器を始める一歩を踏み出して頂きたい!
今回の記事では音楽自体の魅力や、
楽器の楽しみや喜びについて
・高尚なもの
・実用的なもの
・知識教養・学問
という観点から記述します。
楽器や歌を習う目的やきっかけは人それぞれですが、
習ったことで得られる効用には
本人も思ってもみなかった意外なものもあります。
以前にも似た題材でブログを書いていますが
また違った角度から書いていこうと思います。
関連記事:音楽ってなぁに?改めて考察したら名前通りだったという話
■初めに、音楽を高尚なものとしての観点から考えてみる
2300年以上前にプラトンが語ったとされる言葉があります。
◆音楽の魅力
音楽は、
世界に魂を、
心に翼を、
想像力に飛翔を、
悲しみに魅力を、
そして、あらゆるものに陽気さと生命力を与えてくれる。
それは秩序の本質であり、
また、善であり真であり美であるもの全てに繋がっている。
音楽は目に見えない。
だが、それだから一層、
魅惑的で、情熱的で、永遠なる形といえるのだ。
さすがはプラトン、音楽の魅力の本質を突いているのではないでしょうか(^-^;
人の心を揺さぶり、想像力を掻き立てられるところに
魅力があるといえますし、
悲しみを魅力に昇華させる力さえ持っているのが音楽です。
そうは言ってもこれらの魅力は
言葉で伝えようとしても中々伝わるものではありません。
音楽は音楽でしか、その魅力を伝えることはできないともいえます。
例えば、数十年分の出来事や思いを
たった3,4分の曲に込めることだって出来ます。
何万の言葉を要しても
決して伝えられないメッセージ力を持っているところに
言葉を超えた音楽の魅力があります。
楽譜に込められた作曲者の思いは
時空を超えて永遠の形になるのかもしれません。
■もっと実用的な観点から音楽を見てみる
そういった音楽の崇高さの一方で、
「現世ご利益」を求めるのが
我々現代人の性です(^-^;
音楽を習うことによって
実際に得られる楽しみや喜びについて
具体的に考えてみましょう。
・演奏が上手くなった時の達成感
・人前で演奏した時の高揚感
・色々な音楽に関心が向く楽しさ
・知っている曲が増え、それが聴こえてきた時のワクワク感
・演奏を習ったことによる、いい音楽を聴いた後の感動の深まり
・楽譜が読める楽しさ、読めるようになる喜び
・リズム感、音に対する感度がアップする嬉しさ
・アンサンブルで音を合わせる楽しさ、演奏がキマった時やハモった時の気持ち良さ
・自己研鑽を心がけたり、自ら目標設定したりするようになる向上心の芽生え
・美を追求する喜び
・楽器に関する知識が増える喜び
・音楽を通じ、これまで出会うことがなかった仲間ができる楽しみ
他にもあるでしょうし、人によっても違うでしょうが
ざっと挙げてみてもこれだけあります。
関連記事:楽器演奏の効能
しかも実際に自分が演奏してみることで、
聴く楽しみ方や喜びの質にも変化が生じます。
野球やサッカー観戦なども、
プレー経験があって観戦した方が何十倍も楽しめますよね?
それと同じです。
人によっては作曲やアレンジへの意欲が芽生えることもあります。
こういった様々な喜びや楽しみが広がるのは
音楽が国籍、民族、人種、性別、世代に関係なく
一人でも大勢でも、
健常者でも障がい者でも、
初心者でも上級者でも楽しめ、
色んなジャンルがあるからでしょう。
また、演奏する立場、聴く立場があり、
教養知識として身に付ける対象にもなっていることから
楽しみ方も人それぞれであり、
相乗効果があるのも魅力です。
■他の学びとの相乗効果について考えてみる
先ほど
演奏、聴く、教養
という3つの音楽の楽しみ方について述べました。
最近ではビジネス等の世界でも
専門知識だけでなく、
社会人として生きていく上で役に立つ学びである
リベラルアーツの重要性が指摘されるようになってきました。
中でも音楽は
リベラルアーツの源流といえる
古代ギリシャの自由七科の一つだったので
注目度も高いとされています。
※因みにリベラルアーツの語源は
古代ローマにおける
「アルテス・リベラレス(自由の技術)」のことです。
「アルテス・メカニケー(機械的技術)」
と対になる概念で
古代ローマでは「技術」を
その二つに分類して考えるとされていました。
この「技術」は、現在の日本語における「技術」とは違い
「芸術」も含んだ概念です。
少し小難しくなりましたが、
高度な基礎教養
と捉えておけば一旦問題ないと思います。
プラトンの書籍「国家」では
師であるソクラテスの言葉が綴られています。
「音楽・文芸による教育は決定的に重要なのではないか。
なぜならば、リズムと調べというものは、
何にもまして魂の内奥へと深くしみこんでいき、
何にもまして力強く魂をつかむものなのであって、
人が正しく育てられる場合には、
気品ある優美さをもたらしてその人を気品ある人間に形作り、
そうでない場合には反対の人間にするのだから」
さらに、ギリシアで最初にオリンピックが行われた時は、
スポーツのみでなく、芸術のオリンピックも同時に行われていたようです。
詩や音楽を競い合うことは重要な競技種目の一つだったとされていました。
現代のオリンピック憲章にも、
オリンピック開催都市は、必ず芸術のオリンピックを開催して
音楽・演劇などによって世界各国から集まる人たちの
芸術的欲求を満たさなければならない
と規定されています。
これらのことから
音楽が知識・教養、学問としても昔から
重視されていることがよく見て取れます。
関連記事:音楽とスポーツって似てる?
現代日本の教育は
英数国理社という、いわば事実を学ぶ学問偏重が顕著で
音楽、美術、哲学など
価値を学ぶ学問が軽視されている気はします。
戦後、高度経済成長期から大量に人材を作る教育としては
良かったかもしれませんが、
これからの時代、
自分なりの正解や価値を導き出すための教養を持つことも大切だと
私は思います。
もちろん音楽を始めたら誰でもソクラテスやプラトンのように
いきなり本質を見抜く能力が身につくわけではありませんが
そういった感性を磨く訓練には、間違いなくなります。
ということで音楽を始めるメリットについて
高尚なもの
実用的なもの
知識教養
と色々述べてみましたが、いかがでしたでしょうか。
楽器練習は脳にも好影響を与えますし、良いこと尽くめですね!(笑)
参考になりましたら幸いです!
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